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お知らせ

2018.10.18 プレスリリース

製薬業界初MCSと連動した免疫チェックポイント阻害剤の治療支援アプリの提供を開始

―副作用マネジメントのための新たなソリューション提供に向けて―

中外製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:小坂 達朗)とエンブレース株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松下 和彦)は、中外製薬が製造販売する免疫チェックポイント阻害剤「テセントリク®(アテゾリズマブ)」による治療を受ける患者さんの副作用マネジメントを目的として、患者さんと医療従事者とのコミュニケーションを円滑にする多職種連携Social Networking Service(SNS)と連動した治療支援アプリ(以下、本アプリ)を開発し、提供を開始したことをお知らせいたします。

本アプリは、エンブレースが地域包括ケアシステムの構築に向けて医療介護従事者専用に開発した完全非公開型SNS「MedicalCareStation(メディカルケアステーション:MCS)」と、九州大学病院で使用されている「免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象(irAE)のチェックリスト」を基に作製した新たなウェブアプリです。本アプリでは、以下が実施可能です。

・患者さんまたはご家族による、患者さんの体調・気になる症状の入力
・定期的入力のお知らせ通知機能
・入力された体調、気になる症状の医療チーム全体への共有
・気になる症状の程度に合わせた患者さん・ご家族・医療チームへのアラート表示
・医療者と患者さん・ご家族の間のコミュニケーション

本アプリを監修された、九州大学大学院 呼吸器内科学分野 教授 中西 洋一 先生は、「免疫チェックポイント阻害剤は、irAEが発現する等、従来の化学療法とは異なる安全性プロファイルを有しており、患者さん、医療者それぞれにとって新たな課題となっています」と述べるとともに、「この課題解決に向けICTの仕組みを活用することで、患者さんと医療従事者の距離が近づき、irAEの早期発見と対処を通じた重篤化の防止、さらには患者さんの安心感につながることが期待されます」と語っています。

本アプリは、2017年に開始した外来がん治療における服薬適正化支援アプリの試行*より得られた成果をMCSと連動させ、免疫チェックポイント阻害剤における治療支援アプリとして新たに開発した、医療専用SNSと連動した免疫チェックポイント阻害剤のアプリとして国内初のものです。また、本アプリを用いたプログラムを実臨床で実施する妥当性については、特定非営利活動法人MINS治験審査委員会において審議され、承認**されています。また、本アプリは、多職種連携SNSとして全国に広がっているMCSをプラットフォームとして利用しており、拡張性があることも特色の一つです。なお、MCSは現在、全国で3万軒以上の医療関連施設で利用され、200以上の医師会で正式採用されています。

本アプリとMCSの連動により、患者さんを中心とした医療従事者間のコミュニケーションの活発化や、患者さんと医療従事者との円滑なコミュニケーションの促進が期待されます。加えて、「免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象(irAE)のチェックリスト」に基づき、在宅時の患者さんの日々の体調や気になる症状などがタイムリーに医療従事者へ共有されるため、irAEの早期発見および対処につながることが期待されます。

中外製薬とエンブレースは、患者さんを中心としたコミュニケーションの構築を通じた治療支援および副作用マネジメントの推進を目指してまいります。

ソリューションの構成

治療支援アプリ:
日常の体調、自覚症状の記録機能、記録情報の多職種連携SNSへの投稿機能など
多職種連携SNS:
患者さんと医療従事者とのコミュニケーション機能、医療従事者間のコミュニケ―ション機能など

今後の展開

多職種連携SNSと連動した治療支援アプリのがん領域以外での展開を検討していきます。
・2017年4月4日 プレスリリース
国内製薬業界で初 外来がん治療における多職種連携SNSと連動した服薬適正化支援アプリの試行を開始
-副作用マネジメントのための新たなソリューション提供に向けて-
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20170404110000_119.html
・第82回 特定非営利活動法人MINS治験審査委員会 会議の記録の概要
http://www.npo-mins.com/irb/

本アプリに関する注意事項

診療報酬の請求はできません。
テセントリク投与後に有害事象が認められた場合、本アプリとは別に、医療者より中外製薬へ有害事象の報告をお願いしています。
中外製薬について
中外製薬は、医療用医薬品に特化し東京に本社を置く、バイオ医薬品をリードする研究開発型の東京証券市場一部上場の製薬企業であり、ロシュ・グループの重要メンバーとして、国内外で積極的な医療用医薬品の研究開発活動を展開しています。特に「がん」領域を中心に、アンメット・メディカルニーズを満たす革新的な医薬品の創製に取り組んでいます。
国内では、御殿場、鎌倉の研究拠点が連携して創薬研究活動を行う一方、浮間では工業化技術の研究を行っています。海外では、シンガポールに拠点を置く中外ファーマボディ・リサーチが革新的な抗体創製技術を駆使し新規抗体医薬品の創製に特化した研究を行っています。また、米国と欧州では、中外ファーマ・ユー・エス・エー、中外ファーマ・ヨーロッパが臨床開発活動を行っています。2017年の連結売上高は5,342億円、営業利益は1,032億円(Coreベース)でした。
中外製薬に関するさらに詳しい情報はhttps://www.chugai-pharm.co.jp/をご覧下さい。

エンブレースについて

エンブレース株式会社は21世紀型の社会インフラの要となる、医療分野におけるプラットフォームを構築するために、ICT技術を活用した様々なソリューションを医療介護関係者、医師会、パートナー企業の皆様に提供し、医療・介護・健康・ヘルスケアを取り巻くエコシステムの構築を進めています。
今日、保健医療・介護福祉領域における課題は多岐にわたり、患者と医療介護関係者間のコミュニケーションや院内外の医療スタッフ間でのタイムリーな情報共有ニーズがますます求められてきております。
これらの医療現場のニーズに対応すべく、SNSなどの技術を駆使して当社が開発した、病院・クリニック・介護施設・薬局など医療介護分野に特化した完全非公開型医療介護SNS「メディカルケアステーション」により、在宅医療のための多職種連携等を実現することで、少子高齢化や疾病構造の変化など様々な社会的課題の解決を目指して参ります。

上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。

本プレスリリースに関するお問い合わせ先

中外製薬株式会社
広報IR部
メディアリレーションズグループ
03-3273-0881
» 中外製薬のプレスリリースはこちら

エンブレース株式会社
メディカルケアステーション運営事務局
03-6447-2061

以下、ご参考

治療支援アプリの多職種連携SNSとの連動(イメージ)

治療支援アプリの画面(イメージ)

九州大学病院で使用されているチームICIのチェックリスト
(2018年4月最新版より一部改変)

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